・どんな種類があるの?
・分かりやすく教えてほしい
このような疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 不動産営業を9つの種類で説明
- それぞれの営業のポイントを解説
- 不動産業界全体から見た営業マンの立ち位置について
不動産の営業って、どんな種類があるか分かりにくいですよね?今回は、不動産の営業を詳しく知りたい人に向けて、記事を書いていきます。
それでは、さっそく始めていきましょう。
もくじ
不動産営業の種類とは?
一言に不動産の営業といっても様々な種類があります。
まずは、不動産の営業の種類からお伝えします。
不動産営業の種類
- ①:不動産売買の仲介営業
- ②:新築マンション販売
- ③:賃貸の仲介営業
- ④:投資用マンションの販売
- ⑤:中古マンションの買取(リノベーション業者)
- ⑥:土地の仕入れ営業(建売り住宅)
- ⑦:新築戸建て(ハウスメーカー)
- ⑧:土地の活用営業
- ⑨:その他(法人営業/コンサルなど)
住宅・アパート建築の営業も含めると、このような形でわけることができます。
それでは、1つずつ特徴をお伝えします。
①:不動産売買の仲介営業
不動産売買の仲介営業は、主に中古物件を扱います。
個人のお客さんを担当することがほとんどです。
売買仲介は、「売主」と「買主」の間に入って、不動産の取引をします。
不動産を売りたい人買いたい人をマッチングビジネスです。
家の購入・売却は個人の人生の分岐点でもあります。
両者の間に入る点が他の営業と異なるところです。
ポイント
・個人の売主・買主と仕事をする
・「高く売りたい売主」と「安く買いたい買主」の板挟み
・価格交渉は営業マンの腕の見せ所
②:新築マンション販売
新築マンションの販売は、ディベロッパーが開発したマンションを販売します。
自社で商品を作る場合と、販売を代理するケースがあります。
モデルルームで営業する人を想像してみてください。
新築なので立地と価格帯次第では、順調に売れることもあります。
その反面、ハズレ物件を担当するとかなり厳しい状況になります。
ポイント
・「新築」は、お客さんが強気
・マンション次第で広告費が決まる
・チーム制での仕事が増えている
・全て売り切ることが前提
・陽当たり、場所の悪い部屋は苦戦する
③:賃貸の仲介営業
賃貸の営業は、イメージしやすい人も多いでしょう。
この仕事は、家を貸したい人と借りたい人を結ぶ仕事です。
賃貸の営業の大変なところは、入居者のトラブル対応が挙げられます。
住民からのクレーム、家賃対応など様々です。
その一方、売買の営業より数字に苦しむことは少ないです。
ポイント
・売買の営業よりも、契約は取りやすい
・単価が低いためたくさん件数をこなす必要
・住民トラブルの対応がストレス
④:投資用マンション販売
投資用のマンションは、1ルームを中心に販売する営業です。
主に会社員を対象に副収入の資産構築という名目で提案します。
営業スタイルは、電話営業がメインになります。
数多くの電話をかけて、小さなきっかけをつかんで成約します。不動産の営業の中でも、特に出入りの激しい営業の1つです。
ポイント
・ずっと電話をかけるのが辛い
・アポイントがないと、外出できない
・顧客リストが尽きると駅前で名刺交換
・契約までの道のりが険しい
⑤:中古マンションの買取(リノベーション業者)
マンションの買取業者の営業は、中古の物件を仕入れる営業です。
主に不動産仲介会社と連携して、仕入れる物件を探します。
一元さんお断り的な仲介会社もあるので、連携することはハードルも高いです。
仕入れと聞くと簡単そうに聞こえますが、不動産の仕入れはかなりハードです。
仕入れができないと、売るものすら無い状態になります。
ポイント
・仲介会社との連携が難しい
・かなり安い金額でしか仕入れられない
・イメージ:市場価格の6~7割程度
・簡単に仕入れられない
⑥:土地の仕入れ営業(建売住宅)
土地の仕入れの営業は、建売住宅の営業マンの仕事です。
自社で土地を仕入れて、建設して販売するのが一般的です。
こちらも、不動産売買の仲介会社から情報をもらうケースが多いです。
この流れは、マンションの買取業者と同じです。
ポイント
・仕入れ価格によって利益幅が変わる
・土地によって建築の制限がかかる
→良い土地を仕入れることがポイント
・売れる立地を仕入れないと販売で苦戦
⑦:新築戸建て(ハウスメーカー)
新築の戸建ては、ハウスメーカーが該当します。
大和ハウス、積水ハウスなどを想像する人もいるでしょう。
住宅展示場で営業している人を思い浮かべてください。
顧客と出会ってから、成約に至るまでの時間と打ち合わせ回数はハンパじゃありません。
ポイント
・ハウスメーカーの営業は、お客さんとかなり近い位置で仕事をすることになります。
・プランの提案から、設計など顧客の希望を家作りに反映していく必要があります。
⑧:土地の活用営業
空いている土地を有効活用する提案をします。
主に地主にアパート建築を提案していきます。
土地の広さや用途によっては、サービス付き高齢者向け住宅や駐車場化の提案をします。
土地によって、建築可能な建物が変わるので、様々な提案を学びます。
ポイント
・建築費用も高額なうえ地主にはクセが強い人もいます。
・決まればボーナスは大きく還元されます。
⑨:その他(法人営業/コンサルなど)
上記以外の営業だと、法人の仲介営業(売買・賃貸)があります。
法人向けの仲介営業
- 商業施設のテナントのリーシング
- 法人所有の不動産の売買
- 事業用不動産の売却
相手が個人ではなく法人になるので、土日が休みの会社もあります。
ポイント
数字も追い求めますが、顧客の法人の意思決定のペースを優先するので、個人営業よりはペースが緩やかになります。
コンサル・リサーチ営業
コンサルティング営業は、不動産に関するリサーチやアドバイザーといった位置づけです。
こちらも、個人への提案ではないので、ワークライフバランスは保ちやすい会社が多いです。
注意ポイント
マーケットリサーチや、アセットの分析は、身体よりも頭を使う仕事が多いです。
不動産業界全体から見た営業の立ち位置
不動産が建設され、販売・管理までの流れは下記の通りです。
その中で営業マンの立ち位置を整理していきます。
- 不動産の企画・開発
- 仕入れ業務(マンション・土地)
- 販売・建築提案(新築・中古・賃貸・アパート)
- 管理業務
「作るための企画」→「土地の仕入れ」→「販売・建築提案」→「管理業務」の流れです。
①がディベロッパーで、②,③の部分を不動産の営業マンが担当します。
④は不動産の管理会社の位置づけです。
不動産業界全体を理解して、自分自身がどの位置で仕事をするか頭にいれておくとスムーズです。
まとめ:不動産営業の種類はたくさん【自分に合ったものを見つけよう】
今回は、不動産の営業を9つの種類から説明しました。
不動産の営業を一括りにすることは難しいです。
各営業の特徴を抑えることで、自分の適性にあった仕事を見つけることができます。
なんとなくのイメージで判断せず、自分が行う仕事についてリサーチすることが大切です。
ぜひ、仕事を見つける上での参考にしてください。
今回は以上です。