・1日の流れを知りたい!
・どんな業界の風土なの?
このような疑問に答えていきます。
不動産の営業の仕事をしようと思ったときにどんな働き方をしているか気になりますよね?
不動産の営業はきついと言われていますが、実際にどんな動きをしているかなかなか分からないと思います。
今回は業界経験者である僕が、不動産業界の働き方について書いていきます。
この記事を読むことで、営業マンがどんな感じで働いているか理解できると思います。
本記事の内容
- 不動産営業の働き方はホワイトではない
- 不動産営業の具体的な働き方
- 業界の風土・価値観
ホワイトな不動産の見分け方
具体的な会社の選び方についてはこちらの記事をご覧ください。
不動産営業の働き方はホワイトではない
不動産の営業はホワイトな働き方ではありません。
その理由として次の5つを紹介します。
- その①:労働時間が長い
- その②:休日出勤はふうつ
- その③:ノルマがきつい
- その④:仕事量が多い
- その⑤:年収は人による
それでは、順番に説明します。
不動産営業の働き方①:労働時間が長い
不動産の営業マンは、勤務時間よりも拘束時間が長いです。
体験談をお話すると、朝8時すぎに出勤し最低21時までは勤務が続きます。
定時は18時台でしたが、その時間で帰れることは1度もありませんでした。
少ない月でも100時間近くの残業があり、最大で200時間程度を経験しました。
仕事ができる営業マンは適度に息抜きしていました。
そうしなければ、身体を壊してしまいます。
不動産営業の働き方②:休日出勤はふつう
定休日は、火曜と水曜でした。しかし、僕が勤務していた会社は、月の休みは2~3日程度でした。
ノルマを達成していたら、休みやすいです。しかし、それほど簡単に達成できません。
また、個人でノルマを達成しても、支店で達成しなければ、休みは返上になります。
しかしながら、数字を作ることが難しい仕事なので、休みが増えでも精神的な苦痛が激減するわけではありません。
不動産営業の働き方③:ノルマがきつい
不動産業界のノルマについて心配する人も多いでしょう。
実際に不動産業界の営業ノルマは厳しいと言えます。
関連記事
不動産の営業ノルマが気になる方は、不動産営業のノルマの実態とは?【数字の達成が大変な理由】をご覧ください。
不動産営業の働き方④:仕事量が多い
不動産の営業の仕事量は、無駄なことを省けば多すぎることはありません。
もちろん、行動は素早くアポイントもガンガン詰め込む文化はあります。
しかし、無駄を強いてくる会社は多いです。
無駄に感じたこと
- 物件のチラシ投函
- 無駄な訪問
- 無意味な電話営業
パフォーマンス的な仕事で、時間を使っていた時期もありました。
定時内にできることは、基本的に顧客とのアポイントだけです。
物件のチラシ印刷やポスティングは、定時後に行う慣習がありました。
そのため21時以降も雑務が続きます。
不動産営業の働き方⑤:年収は人による
不動産営業マンの年収は、トップクラスで2000~3000万レべルです。
もちろん、一部の人しか稼げませんが、夢はある仕事です。そう考えると超絶ブラックとは断定しがたいです。
関連記事
詳細は、こちらの 不動産営業マンの年収【稼げる人と稼げない人の給料とは?】 の記事事をご覧ください。
不動産営業の1日の働き方の流れ
ここからは、不動産仲介営業の具体的な働き方についてお伝えします。
1日のスケジュール案をお伝えするので参考にしてください。
不動産仲介営業の1日の流れ
不動産仲介の営業の1日はこのような流れです。
- 出社 :08:00頃
- 朝礼 :09:00~
- 訪問① :09:30~10:30
- 訪問② :11:00~12:00
- 移動・ランチ
- 訪問③ :14:00~15:00
- 訪問④ :16:30~17:30
- 帰社 :18:00頃
- アポ取り:18:~21:00
- チラシ :21:00~23:00頃
売主訪問
訪問は1日4件以上が目安です。
売却の進捗報告、値下げの提案を行います。
理由:値段を下げれば、売れる可能性が高くなります。
アポ取り
18時以降は、顧客に電話営業をします。
土日に案内できる顧客のアポイントを取ります。
チラシ投函
終業後にチラシ投函に出ます。
チラシ投函は、成績によって変わります。
頻繁にあると思っていて間違いないです。
不動産営業マンの1ヵ月の心理状況
不動産の営業マンの働き方と心理状態はこんな感じです。
1ヵ月の心理状態
- 月初・・やや気楽
- 中旬・・必死
- 月末・・緊迫感大
月初は、多少和やかな雰囲気になります。2週目に入ると、見込み案件を激しく洗いだします。
この時点で見込がないと、月内契約はかなり厳しい状態になります。
月末は契約をねじ込みたい営業マンと、消沈している営業マンに分かれます。
永遠の無限ループ
営業マンは、上記のサイクルが毎月続きます。
「数字が悪い」=「生きた心地」がしません。
数字が見えているときは、心も身体も元気になってきます。この中毒性の強い働き方がクセになる人も多いです。
不動産業界で働く人が知っておいた方が良い価値観・風土
不動産業界の風土は特殊です。
業界の価値観を理解しないと、入社してミスマッチを感じるでしょう。
業界全体の考え方は、働き方に影響すると言えます。
不動産業界は成果主義の風土
不動産業界は、成果主義の風土が強いです。
特に大手であれば、さらにその傾向が強くなります。
数字を追うことが好きで、体育会の雰囲気が好きな人はうまく馴染めるでしょう。
逆に、控えめで落ち着いた環境が好きな人は、不動産の営業は合わないでしょう。
不動産業界の人間関係はややドライ
不動産業界は、人の出入りが激しい業界です。
そのため、ややドライな印象が強いです。
親身に相談にのってくれる人もいますが、基本的に自分のことで精いっぱいです。
年功序列で終身雇用という風土ではないので、それぞれが自分の目標に向かって頑張る形です。
飲み会なども多いですが、そこまで強制されることはありませんでした。(※これは会社による)
付き合いよりも、仕事の比重が高いので、自分でコントロールすることが大切です。
不動産業界で働くならスピード重視に慣れよう
不動産業界はスピードを好む人が多いです。
要領よく適切に処理できる人が求められます。
時間をかけてじっくり丁寧に物事を進めたい人には合いません。
全体的にせっかちな人物が多いので、テンポよく仕事を進めたい人には向いています。
顧客に対しても、案件につながらない人は、断ることもよくあります。平等目線よりも、効率化の思考が求められます。
不動産営業マンとして働くなら宅建は必須
不動産営業マンとして仕事をするなら、宅建は取得しましょう。
その理由は、資格を持っていなければ、1人で契約を完結することができないからです。
不動産営業マンに宅建が必要な理由
不動産営業マンに宅建な理由は次のとおりです。
①:重要事項説明(35条書面)
②:重要事項説明書(35条書面)への記名・押印
③:契約書(37条書面)への記名・押印
資格がないとこの3つができません。
資格があって初めて、全てができるようになります。
※ただ、資格がなくても物件の紹介・案内などの通常業務は可能です。
宅建がないとボーナスに影響する
会社によりますが、宅建を持っていないと賞与に影響します。
私が所属していた企業は、宅建がないと成績の80%で評価されていました。
ほぼ仕事量が変わらないのに、ボーナスに大きく関わるので、営業マンとして宅建は必須です。
営業として働くなら、早めに持っておくと良いのか!
宅建を働きながら取るのは大変
不動産の営業はハードです。宅建の資格を働きながら取得することと結構大変です。
僕自身1年目で取得しましたが、ハードな仕事と勉強の両立はストレスでした。
不動産業界を希望なら、入社前に取得することをおすすめします。
おすすめは、宅建士講座| 資格スクエア を活用することです。
無料講義体験もあり、オンラインで効率的に学べます。
まとめ
今回は不動産の営業マンの働き方についてお伝えしました。
正直なところ、不動産業界を全力でおすすめできる人は少ないです。
僕自身、良かったと思うこともあれば、時間を無駄にしたと感じることもあります。
何よりどの会社も基本的にはハードなので、不安を感じる人は別の会社も幅広く見ることをおすすめします。
ポイント
おすすめできない理由については、こちらの不動産業界への転職を迷ったら120%辞めた方が良い理由 の記事をご覧ください。
今回は以上です。