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住宅営業が今後もきつくなる理由を論理的に解説【市場は壊滅状態】

住宅営業が今後もきつくなる理由を論理的に解説

 

悩む人
・住宅営業がきつい理由
・時代の流れはどうなの?
・今後も高給が取れる?

 

このような疑問に答えていきます。

 

本記事の内容

  • 住宅営業が今後もきつくなる理由
  • 若者の住宅に対する価値観は変化している
  • 今後は、高収入じゃなくなる可能性

 

僕自身、新卒で入った会社は不動産の営業会社です。

住宅営業と不動産の営業は厳密には違いますが、それでも「数字」に対して同じ苦しみを味わっているといえます。

 

この記事を読むことで、市場が衰退していることがリアルに分かり、転職・副業など次にとるべきアクションが分かると思います。

 

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住宅営業が今後もきつくなる理由とは?

住宅営業が今後もきつい理由とは?

 

住宅営業が今後もきつくなる理由は次の4つが挙げられます。

 

①:新築を建築する人の減少
②:人口減少
③:ローコスト住宅の普及
④:空家とリノベーション技術の向上

 

それでは、1つずつ説明していきます。

 

①:新築を建築する人の減少

 

新築の着工数は年々減少しています。

 

新設住宅着工戸数

・2019年度 :88万戸
・2030年度 :63万戸
・2040年度 :41万戸

出典: NRI(野村総合研究所)「2040年度の新設住宅着工戸数は41万戸に減少」

 

NRIのデータによると、新築の着工数は2040年までに現在の半分以下になる見込みです。

かつては、年間100万戸の着工があった住宅市場ですが、現在は完全に斜陽産業です。

 

注意ポイント

・今でさえ厳しい状況なのに、今後20年で現在の半分以下になる!

・全く明るい未来ではないことは明確

 

②:人口減少

 

人口減少も著しいです。

家を買いたい人は、これから増えるわけではありません。

 

人口の推移

将来推計人口でみる50年後の日本

出典:内閣府「将来推計人口でみる50年後の日本」

 

人口の推移 単位(千人)
2020年 :124,100
2030年 :116,618
2040年 :107,276
2050年 :  97,076
2060年 :  86,737

 

2060年には9000万人を割り込みます。

 

ポイント

現実的に人口が増えることは考えられません。

このままだと仕事自体が激減するのが住宅業界の宿命です。

 

③:ローコスト住宅の普及

 

ハウスメーカーはブランド力がある一方で、建築コストは高いです。

一方で、ローコスト住宅も普及しつつあります。

ブランドよりも、コストを重視する人は増えていくと考えられます。

 

④:空家とリノベーション技術の向上

 

空家とリノベーション技術の向上もハウスメーカーには痛手です。

現在は、国内に846万戸の空家が存在します。

 

平成 30 年住宅・土地統計調査

出典: 総務省「平成 30 年住宅・土地統計調査」

 

良い立地にある中古物件を買って、住宅費用を抑えたい人も多いです。

リノベーションの技術も高まっているので、中古を買うことへの不安も減っているといえます。

質の高い中古住宅を買って、コスト重視をした家選びが増加するでしょう。

 

ポイント

中古は維持費もかかるので、必ずしも安いとは言えません。

ですが、従来以上に新築以外の選択肢が増えていることは事実です。

 

3つの価値観の変化が住宅の営業をきつくする!

住宅営業がきつい理由は価値観の変化

 

住宅営業がきつくなっている背景に、価値観の変化も影響すると考えています。

 

①:家にお金をかける価値観の減少
②:賃金・雇用が不安定な未来
③:家族構成の変化

 

それでは、順番に説明していきます。

 

①:家にお金をかける価値観の減少

 

ゆとり世代に入って、家に対する価値観も変わってきたといえます。

地方から首都圏に出てくる人は多いです。

その中で都内に一戸建てを建てれる人は本当に少数です。

エリート会社員ですら、ほぼ不可能なレベルです。

 

ポイント

現実的に利便性の高いマンションに住みたいと考える人が多いです。

 

②:賃金・雇用が不安定な未来

 

若者の賃金は増えていません。

日本全体でも給料は上がっている印象がありません。

平均年収も400万円程度です。

しかし、社会保障費は上がっています。

 

ポイント

住宅ローンに縛られて生きることへの恐怖も強くなる状況といえます。

 

③:家族構成の変化

 

結婚する時期が遅くなったので、住宅購入も遅くなる傾向にあります。

また、両親と同居する価値観も薄くなっています。

「少子化&家族減」=「部屋数は少なくてOK」という図式が成り立ちます。

さらに家を新築する重要性が減ってきています。

 

住宅営業がきつい理由は変わらない働き方が原因

 

ここからは、住宅営業マン自体の働き方について触れていきます。

ここまで説明した通り、今後の住宅営業で成績を残すのは至難の技になると思います。

 

①:ノルマ体質

 

住宅営業のノルマ体質が強いのは、今後も変わらないでしょう。

冷静に考えれば、需要が落ち込んでいるので、簡単に営業できる時代は終わりました。

どの企業でも、売上が下がれば、営業に風当たりが強くなります。

ノルマを抱えて仕事をするストレスは、今以上になるでしょう。

 

②:時代錯誤の管理職

 

管理職の考えが古いことも原因です。

上司が若い頃は市場も伸びており、家を建てることが当たり前の風潮がありました。

その時代の価値観で生きているので、若い世代のことを実力が無いと否定してきます。

時代錯誤な管理職の元で働いても、詰め続けられる人生になります。

 

③:市場縮小により稼げなくなる

 

住宅営業は、成績を残せば高年収が獲得できます。

しかし、今後は収入自体が下がることが予想されます。

 

・市場の縮小
・競合の増加
・売上の低下

 

ブランド力がある会社でも、安く建築できる会社が増えれば、利益を削って営業する方向になるかもしれません。

そうなると、今のままの高収入ではなくなり、きつい営業だけをすることになります。

 

まとめ:住宅営業は今後もきつい【稼ぎにくいしキャリアを見直そう】

 

結論からいうと、新築の営業マンは、今後も苦しい状況が続きます。

副業も必須ですが、自分の時間を作ることが先決です。

若ければ異業種に転職できます。

しかし、年齢を重ねると、選択肢がどんどん狭くなります。

沈みゆくタイタニック号に乗るのではなく、新たな船を探しましょう。

 

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