・激務ではないが続けたいとは思わない
・不満なことは山ほどある...
このような疑問に答えていきます。
不動産の賃貸って、忙しいわりにそこまで稼ぐことはできません。売買よりは精神的なプレッシャーは少ないけれど、様々な入居者とやりとりして、大変なこともたくさん経験します。
本記事の内容
- 不動産賃貸の個人営業がきつい4つの理由
- オフィス賃貸の不動産営業がきつい3つの理由
- 不動産賃貸営業で不満が溜まる原因
- 不動産賃貸営業はずっと続けるのはきつい
不動産の賃貸の仕事内容
賃貸の仕事は、イメージしやすいと思います。
地方出身の人は、大学生くらいになるとお世話になったはずです。
賃貸の営業は、主に2種類の仕事があって、
①:借りたい人向けの営業
②:貸したい人向けの営業
この2つがあります。
貸したい人と借りたい人を結びつける仕事です。
もくじ
不動産賃貸の個人営業がきつい4つの理由
- ①:賃貸は契約件数がきつい
- ②:賃貸営業はノルマもきつい
- ③:賃貸はクレームが大変
- ④:契約後も仕事が続く
①:不動産賃貸営業は契約件数が大変
個人の賃貸仲介の大変なのは、契約件数をこなす必要があることです。
不動産の売買は、金額も大きくなるため手数料は多いです。しかし、不動産賃貸は、1度に獲得できる手数料が低いです。(※手数料:上限で家賃の1ヵ月分+広告料)
そのため、必然的に業務量が多くなる傾向にあります。
②:不動産賃貸営業はノルマもきつい
不動産の賃貸のノルマは、月の手数料で50万以上が最低ラインです。年次が上がると80万~100万レベルをこなしていく感じです。
低単価のエリアは地獄
例えば、山手線の沿線の賃貸マンションは家賃30万も珍しくありません。逆に家賃6万程度のエリアは、かなり大変になります!
※物件の価格帯で、手数料が変わる仕組みです。
高単価のエリアで、良い客層にアプローチすることがコツです。
関連記事
不動産のノルマに関する記事は不動産営業のノルマの実態とは?【数字の達成が大変な理由】 の記事をご覧ください。
③:不動産賃貸営業はクレームが辛い
個人の賃貸営業は、クレームが多いです。特に入居者同士のトラブルが大変です。そのため、細かい対応を求められることがあります。
管理会社に直接連絡してほしい問題も、入居者にはその判断ができません。
そのため、直接不動産会社に連絡がくることもあるのです。
④:不動産賃貸は、契約後も仕事が続く
不動産の売買と違って、賃貸は契約が続きます。
- 入金
- 更新
お金に関することも毎月確認する必要があります。売買と違って、毎月事務処理が増えていくのが賃貸の大変なところです。
オフィス賃貸の不動産営業がきつい3つの理由
オフィスの賃貸仲介のきついところは次の3つです。
理由①:法人によって細かさが変わる
理由②:希望物件を探すのが難しい
理由③:意思決定が遅い
①:法人によって細かさが変わる
相手が法人となると、個人の対応よりも細かさが変わります。個人の契約であれば、ある程度フォーマットが決まっています。
しかし、法人となると相手側の事情に合わせた書類作成も必要になります。
オフィス自体が変わることになるため、レイアウトや、座席数についても、きちんと説明することが必要になります。
②:希望の不動産物件を探すのが難しい
法人仲介は、希望物件を探すのが困難です。
- 賃料
- 広さ
- 従業員の数
- 立地条件
- カフェテリアの有無
- 営業車の駐車場 …etc
オフィスの移転は、頻繁には行われません。偶然良い物件を見つけることができれば良いですが、必ずしもスムーズではありません。
希望条件に見合う物件を見つけることは大変です。
③:不動産賃借の意思決定が遅い
法人を相手にしていると、意思決定のプロセスに時間がかかることがあります。そのため、なかなか契約成立にならないことに不満が溜まります。
良い物件が見つかったとしても、他の会社に先に抑えられてしまうことがあります。
個人の賃貸営業と異なり、時間がかかる点はオフィス仲介の独特なところです。
不動産賃貸が売買よりもきつくない理由
不動産の賃貸業は、売買と比較するときつくないと言われます。
- 理由①:売買の営業ほど厳しくない
- 理由②:家を借りる人は多い
- 理由③:日中も自由に動ける
こんな理由が挙げられます。
理由①:不動産の売買より難易度は低い
当たり前ですが、不動産の売買と賃貸だったら、どちらが契約になりやすそうですか?
売買営業の方が難易度はあがりますよね。
数字の作りにくさのハードルが違います。
理由②:不動産は賃貸で家を借りる人は多い
賃貸は、引っ越しのタイミングがたくさんあります。具体的には、転勤・結婚・進学などです。
フラっと来店して家を買う検討をする人はいませんが、賃貸なら相談にくる可能性は高くなります。
営業マンにとっては、その分ストレスは減ります。
理由③:不動産の営業は日中に自由に動ける
自由に動ける点は、売買も同じです。
ストレスの度合いを比べると賃貸の方が気楽です。
数字が作りやすい状態の方がリラックスできますよね。
不動産賃貸営業は、きつさに加えて不満もある
- ①:仕事量の割に収入が低い
- ②:残業は多い
- ③:便利屋さんと勘違いされる
- ④:売買よりも優遇されない
①:不動産賃貸は仕事量の割に収入が低い
営業会社で激務でないということは年収も低めです。
年収ベースで350万~500万くらいの人が多いです。できる営業は、インセンティブが加わって、~700万程度になります。
オフィス仲介の大手は年収が高い傾向にあります。
②:不動産賃貸は残業が多い
不動産賃貸は、残業が多いです。必ずしも定時で帰れる日ばかりではありません。
会社によっては、残業が60時間程度ある会社も珍しくありません。
このあたりは会社によって変わりますが、楽に働ける会社ばかりではありません。
ポイント
不動産の営業の働き方については、不動産営業の働き方 の記事をご覧ください。
③:不動産賃貸は便利屋さんと勘違いされる
不動産賃貸は、様々な業務を頼まれます。便利屋さんと勘違いされるケースも少なくありません。
それでもお客さんのためにサポートする必要があります。
法人間でも立場が弱くなることがつらいところです。
④:不動産の売買部門よりも優遇されない
賃貸と売買を両方やっている会社も多いです。
しかし、売買に比較すると賃貸は優遇されません。
・年収の差
・社内での立場の差
上場している会社は売買と賃貸の業務を行っています。同じ会社でも、賃貸と売買には大きな差があります。
一生懸命仕事をしても広がる格差に不満を感じる人は多いです。
まとめ:不動産賃貸営業はずっと続けるのはきつい
最後に不動産賃貸を続けることがきつい理由についてお伝えします。
①:不動産業は営業で入ると異動がほぼない
不動産の会社で全体的に言えることですが、営業以外への異動がほとんどありません。そのため、他のスキルが身につかない可能性があります。
スタッフ部門であれば、営業成績に悩まされることはありません。その点、不動産の営業はずっと営業でい続けることになります。
②:出世しても不動産の営業をし続ける
飛びぬけた成果を出しても、営業職であることには変わりありません。役員にならない限り、営業として尽くすことになります。
営業が大好きであれば、天職かもしれません。将来的なことを考えて、働きやすい会社に転職することはおすすめです。
ポイント
営業を辞めたいと考えている人は、営業を辞めて良かったと感じる瞬間!【6年間営業をやった体験談】の記事も合わせてご覧ください。
今回は以上です。