・トップ営業マンって稼げる?
・ 稼げない営業もいるの?
このような疑問に答えていきます。
不動産の営業マンは稼げるイメージが強いと思います。
確かに一般的な企業よりも成果を出せば稼げる傾向にあります。
僕自身、新卒で入った会社は不動産の営業会社です。1000万プレイヤーはゴロゴロいる状況でした。
この記事を読むことで、不動産営業の年収について理解が深まると思います。
本記事の内容
- 不動産業界全体の年収について
- 営業マンの上限年収と固定給
- 営業マンの年収における給与体系のポイント
もくじ
不動産営業マンの年収とは?
不動産は高給が狙える業種の1つです。それはハードな営業を行っている証拠です。
また不動産会社の社員の年収は、次の2つで決まります。
- 給与水準が高い会社
- 成果に対してボーナスで還元
上記によって、年収が変わります。
1はこれから説明する平均年収そのものが高い会社のことを指します。
2は今日のメインテーマである営業マンの頑張り次第で年収が高くなるケースです。
まずは、1の事例からお話をしていきます。
不動産営業マンの高年収の実態
不動産の会社が高給取りの実態は、平均年収ランキングから浸透していると言えます。
実際に不動産業界は、ディベロッパーを中心に高年収を記録しています。
- ヒューリックの年収 :1530万円
- 日本商業開発の年収 :1368万円
- 三菱地所の年収 :1229万円
- 東急不動産HDの年収 :1194万円
- 三井不動産の年収 :1112万円
参考:プレジデント社 不動産業界127社「平均年収ランキング」
こちらは、プレジデント社による不動産業界の年収ランキングです。(参考:プレジデント社 不動産業界127社「平均年収ランキング」)
トップ5社は平均年収で、1000万円を超えています。
これらの会社は、好立地に莫大な不動産を保有しており、安定的に収益を得られるビジネスモデルを確立しています。
こちらは、限られた力のある会社ができることと言えます。
注意ポイント
ディベロッパーの入社難易度はかなり高いです。
学歴・職歴も重要となり、入社は狭き門となっています。
不動産業全体での平均年収は?
営業マンの話に入る前に、不動産業界全体での年収についてもお話しします。
不動産業界の平均年収は446万円です。(出典:平成30年賃金構造基本統計調査(P17))
これが業界全体の年収です。もちろん、営業マン以外の数字も含まれています。
そのため、イメージより低い印象があると思います。
不動産営業マンの具体的な年収
続いて、営業マンの年収についてです。
僕が勤務していた不動産仲介会社は、従業員が3000人の上場企業でした。
稼ぎ頭である主任クラスの年収は、800万円以上になります。さらにトップクラスは、1500万以上になります。年収で1500万以上になると、営業の全体の5%にも満たないレベルでした。
その他の社員の営業の年収は、400~550万程度が多いです。稼げると思って入社しても、全員が稼げるわけではないのです。
注意ポイント
それなりの規模の営業なら、年収400万を下回ることはほぼありません。
高給取りではないですが、食べていくことには困りません。
不動産の営業マンは成果がボーナスに反映
不動産の営業マンの給料は、成果がボーナスに反映されます。
そのため、稼げる営業マンは年収に占めるボーナスの比率が高いです。つまり、プロセスよりも成果を大切にします。
不動産会社のビジネスモデルとして、成果を出すことが必然になります。
不動産の営業マンの上限年収と固定給について
ここからは、不動産業界の営業マンはどのくらい稼げるのかを中心にお話をしていきます。
不動産の営業マンの多くの会社がインセンティブ制度を導入しています。つまり、自分自身の成果に応じて報酬を受けとっているのです。
不動産営業マンが稼げる会社とは?
不動産の営業で稼げる会社は次の通りです。
- 土地の活用営業
- ハウスメーカー
- 仲介営業
この3つが高収入にチャレンジしやすいです。
土地の活用営業は、地主へアパート等の建築を提案する仕事です。土地の広さ形状によって、他のものも提案します。
ハウスメーカーは、新築戸建てを提案します。不動産仲介業は、主に中古物件の売買の取引をする仕事です。
これらの3つの仕事は特にリターンが大きくなります。
関連記事
住宅・ハウスメーカーの営業に興味がある人は、住宅営業が今後もきつくなる理由を論理的に解説【市場は壊滅状態】 の記事も合わせてご確認ください。
不動産営業マンの上限年収
土地活用・ハウスメーカーの営業マンの上限年収は、3000万ほどになる見込みです。不動産仲介の営業マンの年収は、上限が2000万程度になります。
扱う物件によって、それ以上稼ぐこともありますが、それは特需のようなものです。
トップ営業マンでも、コンスタントに稼げる金額は、年収2000~3000万の間と考えましょう。
関連記事
稼げる企業は当然ノルマも厳しいです。ノルマについては、 不動産営業のノルマの実態とは?【数字の達成が大変な理由】 の記事をご覧ください。
不動産営業マンの固定給
不動産営業マンの固定給は、そこまで高くありません。下記は、実際に勤務していた大手不動産仲介の目安です。
- 1~3年目 :22万~25万
- 主任クラス:35万~40万
ベースの給料は、そこまで高くありません。
毎月の固定給+「ボーナス部分が成果報酬」となります。
※毎年、定期昇給もありますが微々たるものです。
不動産営業マンの年収における給与体系のポイント
ここまで、営業で成績を残すと年収が上昇することをお伝えしました。ここからは、不動産営業マンの給与体系のポイントについてお話をします。
不動産営業を本格的に希望する場合は、次の3つの観点を持つようにしましょう。
・稼げない人は割に合わない
・年功序列の給与体系でない
・学歴不問は逆転のチャンス
不動産営業は稼げない人は割に合わない
不動産の営業マンは、稼げる人は稼げます。その一方で、稼げない人もいるのは事実です。
営業センス・運・担当エリアによって稼ぎやすさは変わります。
固定給はきちんともらえますが、成果を残さないとボーナスが数万円程度になります。長時間労働、休日出勤も多いので、稼げないまま時を過ごすのはつらいです。
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不動産営業でも、中には全く稼げない人もいます。不動産営業に興味がある人は合わせて、不動産営業は思ったより稼げない!?【具体的な理由と対処法】 の記事もご覧ください。
不動産業界は年功序列の給与体系ではない
これまでお話した通り、年功序列で安定的に上がる業界ではありません。成果報酬なので、若くても数字を残せば年収は上がります。
ボーナスの評価がフラットなのは、若いうちは良いところと言えます。逆に言えば、年齢が上がっても、成績を残せなければ年収は下がる世界です。
結構、厳しい現実がまっているんだな。。。
不動産業界は、学歴不問で年収で逆転できるチャンス
一般的に学歴を重視する会社はまだまだ多いです。そんな中、不動産の販売会社、ハウスメーカーは、学歴を重視する会社は少ないです。
やる気や根性だけで、稼ぐことを希望する人にとっては良い環境でしょう。
不動産・住宅関連の企業なら、中途採用も頻繁に行っています。どうしても、稼ぐ理由がある人は、入社することもおすすめです。
まとめ
今回は、不動産の営業マンの年収についてお話をしました。不動産の営業の良いところは、成果を出せば稼げるところです。
そんなに簡単に稼げることはないのですが、平等なチャンスが整っているという点では一定の魅力があります。
大変なことも多いですが、その部分も含めて転職活動を検討されることをおすすめします。
今回は、以上です。