・どんなことが具体的につらいの?
・土地家屋調査士で稼ぐ方法は?
このような疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 土地家屋調査士の補助者の仕事はきついです。
- 土地家屋調査士の仕事がきつい5つの理由
- 土地家屋調査士として稼ぐ具体的な方法2つ
土地家屋調査士は、難関資格です。
そのうえ、独立する人がほとんどです。
その一方で、土地家屋調査士の補助者という求人も多くみかけます。
今回は土地家屋調査士と、補助者の仕事に焦点を絞り、仕事の大変さを触れていきます。
結論:土地家屋調査士のキャリア
- 土地家屋調査士として独立する
- 補助者で独立しないなら転職する
がおすすめです。
それでは、本編に入っていきます。
もくじ
土地家屋調査士の補助者は長く勤めてもきついだけ
土地家屋調査士の補助者は、無資格でも仕事ができます。
そのため、未経験でも採用してくれるところがあります。
将来的に土地家屋調査士として独立するつもりがないのであれば、おすすめできません。
その理由は以下のとおりです。
その①:特殊なスキルしか身につかない
土地家屋調査士の仕事は特殊です。
そのため、他の業界では使えないスキルを磨くことになります。
補助者として勤務するのが一番良いケースは、土地家屋調査士として独立したい人だけです。
それ以外の人は、激務な仕事なのでおすすめできません。
独立前提で働くなら良いですが、そうでない人は、他のスキルを磨く方が良いです。
その②:長く勤務しても、補助者は給料が低い
補助者として勤務を重ねても収入は低いです。
これはどこの事務所に所属しても、あまり変わりません。
そのため、ずっと勤務していても収入は上がらないケースが多いです。
収入面で将来的な不安を感じるのも、補助者のつらいところです。
その③:土地家屋事務所からは転職しにくい
補助者で長年勤務してしまうと、他の業界に行きにくくなってしまいます。
若ければ問題ありませんが、30代に入るとなかなか厳しいです。
全く違う業界に行きたいなら、早い方がおすすめです。
土地家屋調査士の仕事がきつい5つの理由
土地家屋調査士の仕事がきついのは次の5つが挙げられます。※補助者も同じ業務をします。
- ①:土地家屋調査士は、肉体的にきつい
- ②:土地の境界は近隣トラブルになる
- ③:不動産取引によって仕事量が変わる
- ④:図面作成などの事務作業が膨大
- ⑤:資格難易度の割に収入は高くない
それでは、1つずつ説明していきます。
①:土地家屋調査士は、肉体的にきつい
土地家屋調査士の仕事は、肉体的にきついです。
理由は屋外の仕事が多いからです。夏は暑く冬は寒いです。
また屋外での調査時間も長いため、身体的な疲労は溜まりやすいです。
②:土地境界は近隣トラブルになる
土地家屋調査士の仕事で、土地の境界を確定する業務があります。そのため、近隣トラブルを生みやすい場面を経験します。
中には、境界を示す杭が無くなっていたり、おかしな主張を繰り返す人もいます。
境界の確定に協力的な人もいますが、中には立ち合いに応じてくれない地権者もいます。
元々、ご近所同士のトラブルがある場合や、仲が悪いケースは現地で苦労をすることになります。
③:不動産取引によって仕事量が変わる
土地家屋調査は仕事の量に波があります。
その理由は、不動産の取引に応じて、仕事が変わるからです。
繁忙期には仕事が集まって大変になり、閑散期には仕事が少なく困ります。
土地家屋調査士は、大手との取引がある会社は案件が安定します。
ポイント
地元の小さな不動産会社としか取引がないところだと案件不足で悩みます。
④:図面作成などの事務作業が膨大
土地家屋調査士は、事務作業も膨大になります。測量図面の作成や、境界確定の確認書など様々です。
日中は外出していて、会社に帰るのは夕方です。そこから、事務作業をするので21時頃まで仕事をすることは少なくありません。
顧客の都合に合わせてスケジュールを組むので、プライベートの時間が削られます。
⑤:資格難易度の割に収入は高くない
土地家屋調査士の年収は、仕事量の割にそこまで高くありません。
平均年収は600万程度(出典:平均年収.JP)になる見込みです。
合格率8~9%の難易度の高い資格の割に、若干低い印象があります。
注意ポイント
これらも、開業する場所や依頼内容によって報酬が変わるため、一概には言えません。
もちろん、国の平均年収が約440万(出典: 平成30年度国税庁「民間給与実態調査」)と比較すると恵まれてはいます。
土地家屋調査士として稼ぐ具体的な方法2つ
最後に土地家屋調査士として、稼ぐための具体的な方法2つをご紹介します。
対策①:他の資格と掛け合わせる
司法書士や宅建などの資格と掛け合わせて、付加価値を高める方法はおすすめです。
不動産に関する業務の幅を広げることで、報酬をアップすることが見込めます。
対策②:不動産仲介会社と仲良くする
土地家屋調査士の案件は、不動産仲介会社が一番多く持ってきます。
そのため、不動産の仲介の人とは仲良くなっておくと良いです。
自分自身が独立した後も、一緒に仕事ができる関係が作れたらベストです。
今回は以上です。